親との同居は30歳まで?実家暮らしの限界年齢を専門家が指摘
親元を離れ、自立する年齢は人それぞれですが、近年、30歳を過ぎても実家で暮らす人が増えています。
総務省のデータでは、親と同居の未婚者数は15歳から59歳トータルで1,927万人です。
そのうち30歳以上の数は674万人で全体の約35%になります。
私は予想よりもかなり多いと感じました。
この記事のタイトルにもどりますが、じゃあ何歳まで親と同居するのが適切なのでしょうか。
この問題について、心理学者や社会学者が見解を示しています。
アメリカの心理学者、ジェフリー・アーネット博士は、18歳から25歳までを「エマージング・アダルトフード」と呼び、この時期は自己探求や自立のための準備期間だと述べています。
つまり、20代半ばまでは、親元で暮らしながら、自分の将来について考え、25歳以降徐々に自立していくのが自然だと言っています。
社会学者の山田昌弘氏は、「30歳以降も親と同居していると、自立心が育ちにくく、社会性が身につかない可能性がある」と指摘しています。
親に頼りすぎることで、自分で問題を解決する力が養われず、社会で通用しにくくなってしまうのです。
また、親との同居が長引くと、親子関係にも影響が出てくる可能性があります。
家族療法の専門家、中釜洋子氏は、「親子の境界線があいまいになり、お互いのプライバシーが守られにくくなる」と述べています。
結局、30歳くらい(いわゆるアラサー)ぐらいが限界という結論でしょうか。
とはいえ、さまざまな事情で親元を離れられない人もいるでしょう。
そのような場合は、家事分担や家賃の支払いなど、親子の関係性を対等なものにする工夫が必要です。
また、自分の将来設計について、具体的に考え、実行に移していくことが大切だと言えます。
自立のためには、適切なタイミングで親元を巣立ち、自分の人生を歩んでいくことが重要です。
ただし、一概に年齢だけで判断するのではなく、個々の事情に合わせて、と個人的には思います。
実家暮らしが50歳を超えると、親の介護リスクが急上昇!
前に述べたように、親との同居は個々の事情で変わってきます。
40代になっても独身で実家で暮らしている人は少なくありません。
しかし、その生活スタイルには潜在的なリスクが隠れています。
それは、親の介護問題です。
厚生労働省の調査によると、要介護者の平均年齢は80歳を超えており、50代の子供を持つ親の多くがこの年齢層に含まれます。
つまり、50代で実家暮らしをしている人は、いつ親の介護が必要になってもおかしくない状況だということです。
これはいわゆる「8050問題」です。
私の周りもそうですが、親の介護が始まると、仕事と介護の両立は容易ではありません。
「明日は午前中に母の訪問介護が来るので遅刻します」と申し訳なさそうに言ってくるパートさんも数人います。
大企業では介護休業制度を利用できる企業もありますが、中小零細企業では長期間の休業は収入面での不安もありますし、まわりの理解を得るのも大変です。
また、介護サービスを利用するにも経済的な負担は小さくありません。
実家暮らしの50代は、親の介護問題に直面した際、経済面でも精神面でも大きな困難を抱えることになるのです。
また、家族以外との関わりが少なくなることで、孤立感を感じることも多くなるかもしれません。
2,3人でも愚痴を言い合えるような友人をもってると気も晴れるんですがね。
親の介護リスクに備える
では、50代以降の実家暮らしは、どのように介護リスクに備えるべきでしょうか。
まずは、知識です。
経済的な自立も出来ていれば万々歳ですが、まずは国や自治体の介護サービスや制度について理解を深めておくことです。
介護サービスはいろいろと種類があって、素人は簡単に理解できません。
ここは国にも頑張ってもらいたいところです。
あとは兄弟や親せきとの助け合いです。
ややもすると年寄りの介護は面倒なことが多いので、できれば関わりたくないという人が多くなります。
50代以降の実家暮らしは、親の介護リスクと隣り合わせです。
しかし、そのリスクを認識し、備えることで、困難な状況を乗り越えていくことができるはずです。
自立した生活を送り、介護問題に向き合う準備を始めましょう。
親の介護は、誰もが直面する可能性のある問題です。
50代という人生の転換期に、この問題と真摯に向き合うことが、より豊かな人生を歩むための第一歩となるでしょう。
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