「結婚後も実家暮らし夫婦」が増加中! その意外なメリットと本音
「結婚したのに、お互い実家暮らし」
最近、こんなカップルがじわじわ増えている。いわゆる「実家婚」だ。実は私のすぐ近くにも1組いる。この夫婦は正確に言うと別居婚、夫は一人暮らし、妻は実家暮らしというスタイル。仲は良い。手をつないで2人で歩く姿をよく見かける。
一見非常識に思えるこのスタイル、実は現代ならではの合理的選択かもしれない。
都心部の家賃相場が高騰する中、30代前半の共働き夫婦が選ぶ「お互い実家暮らし」には明確なメリットがある。まず、家賃が完全に0円になる。夫婦合わせて月20万円近く浮く計算だ。さらに、実家の食事や光熱費をフル活用できるため、生活費も大幅に削減できる。
「平日は実家、週末はどちらかの家で一緒に過ごす」というパターンが多い。ある夫婦の場合、2年間このスタイルを続け、頭金800万円を貯めてマイホームを購入した実例もある。
しかし、当然デメリットもある。親世代との価値観の違いや、夫婦のプライバシー確保が難しい点だ。「子どもができたらどうする?」という長期的な課題も残る。
【「別居婚」ならぬ「実家婚」のリアル~同居しない夫婦の新しい形~】
「結婚=同居」という常識が崩れ始めている。全国を対象としたアンケートでは、結婚後もお互いの実家に住み続ける「実家婚」カップルが1割という調査結果も出た。※ノマドマーケティング「別居婚に関するアンケート調査」
このスタイルの最大の特徴は「物理的距離」と「心理的距離」のバランスだ。毎日顔を合わせないからこそ、夫婦喧嘩が減り、新鮮さが保てるという声が多い。一方で、SNSでのやり取りがメインになるため、コミュニケーション不足に陥るリスクもある。
ある30代夫婦はこう語る。「平日はLINEで済ませ、週末にまとめて話す。意外と深い話ができる」。ただし、親に「まだ子どもは?」とプレッシャーをかけられるのが悩みだそうだ。
「週末だけ夫婦」でうまくいく? お互い実家暮らしの成功パターン
「週末婚」ならぬ「週末だけ同棲」という新しい夫婦の形が注目されている。お互い実家暮らしの夫婦が、金曜夜から日曜までだけ一緒に過ごすスタイルだ。
成功しているカップルに共通するのは、明確なルール作り。例えば「週末は必ず交互の実家に行く」「実家では家事を分担する」などだ。ある夫婦は「実家ごとに専用のタオルと歯ブラシを用意」して、ストレスを減らしている。
経済的メリットは明白だ。東京を例に挙げると都心の1LDKの家賃相場は10万後半から20万円台前半、その他の23区内では10万台前半から10万代後半となる。
つまり年間で最低でも120万円、最高で240万円超の家賃が浮くことになる。ただし、妊娠が発覚した途端、親からの「早く一緒に住みなさい」プレッシャーが激化するケースが多い。
「実家暮らし婚」が破綻する時~見過ごせない3つの危険信号~
ここまでいいことばかりを書いたが、「お互い実家暮らし」がうまくいかなくなることもある。
そこにはある共通点がある。
まず「家事スキルの差」が顕著になること。実家暮らしが長いと、炊事洗濯を親任せにしてきたツケが出る。ある男性は「妻の実家で料理を手伝ったら、包丁の持ち方から注意された」と打ち明ける。
次に、「親の介入」が夫婦関係を圧迫するケース。特に姑と嫁の関係が悪化すると、週末ごとに修羅場になる。
最後に、「将来設計の不一致」。いつまでこのスタイルを続けるか、子どもができたらどうするかで意見が割れると、一気に破綻する。
【「家賃0円で貯金できる」結婚後実家暮らしの経済的メリットを検証】
「お互い実家暮らし」の最大の魅力は経済的余裕だ。具体的な数字で見てみよう。
支出項目 | 同居夫婦 | 実家婚夫婦 | 差額 |
---|---|---|---|
家賃 | 12万円 | 0円 | +12万円 |
光熱費 | 2万円 | 0.5万円 | +1.5万円 |
食費 | 6万円 | 1万円 | +5万円 |
月間合計 | 20万円 | 1.5万円 | +18.5万円 |
年間貯蓄 | – | 222万円 | – |
このスタイルを3年続ければ、軽く600万円以上貯まる計算になる。ただし、親への気遣い費(誕生日プレゼントや家事手伝い)を忘れてはいけない。
「お互い実家暮らし」は、現代の住宅事情と家族関係が生んだ新しい選択肢だ。うまく活用すれば、経済的自由と家族の絆を両立できる可能性がある。
成功する「実家婚」3つのルール
① 親との境界線を明確に
実家暮らしである以上、親の介入は否めない。夫婦2人のルールと両方の親とのルールを明確にしておくとあとあと問題がおきない。
- 光熱費の負担額を固定(例:月2万円)
- 家事分担を文書化(洗濯は〇曜日、など)
② 週末スケジュールを厳守
仕事の忙しさにかまけていると週末もお互いに自由に過ごすようになってしまう。結婚はお互いに妥協する部分も絶対に必要。
- 第1・3週:夫の実家
- 第2・4週:妻の実家
- 第5週:ホテルでプライベート確保
③ 目標貯金額を共有
将来的にはどうしたいのか、2人の共通の目標は早いうちに話し合って決めておこう。
- 例:「3年で800万円貯めたらマイホーム購入」と数値化
結婚後もお互い実家暮らし「実家婚」の未来予測
〈2025年問題〉
- 親の介護が必要になった時、どちらの実家を優先するか
- 相続税対策としての「名義預かり」リスク
〈2030年展望〉
- リモートワーク普及で「週3日実家、2日同棲」が新スタンダードに
- 自治体から「実家婚夫婦」向け住宅補助金が登場する可能性
ここまで書いていてあるカップルを思い出した。それはサルトルとボーヴォワール。
1960~70年代に活躍した哲学者サルトルと女性解放運動の先駆者でもある女流作家ボーヴォワールの契約結婚。
2人はもちろん実家暮らし婚ではないけど、お互い自由でありたいという気持ちは「結婚後も実家暮らしする夫婦」と共通するものも感じる。
興味のある方は映画にもなってるのでご覧になってください。でも配信サブスクはないみたい(´;ω;`)
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