スポンサーリンク

実家暮らしに戻ったシングルマザーの生活費の実態|世帯分離すると生活保護は受けられるのか?

結婚で一度家を出たけれど、離婚した。子供もいる。10歳の娘と7歳の息子。

元旦那とは関わりたくないので養育費の請求もしなかった。

生活も苦しいので実家に戻りたいと考えているが、両親も生活は楽でない。

こんなケースで実家暮らしをしていても、生活保護は受けられるのか?

本記事では、「実家暮らしのシングルマザーと生活保護」の実態を、制度の壁と実際の事例から解説します。(※記事の終わりに、支援団体の情報を載せています。)


1. シングルマザーが実家暮らしで生活保護を受けるには?

生活保護とは

改めて生活保護について考えてみます。

生活保護の趣旨は以下のとおり。

生活保護制度は、生活に困窮する方に対し、その困窮の程度に応じて必要な保護を行い、日本国憲法第25条の理念に基づき、健康で文化的な最低限度の生活を保障するとともに、自立を助長することを目的としています。

                                 厚生労働省

支給される金額は本当に最低限。個人的にはとても健康で文化的な「最低限の生活」とは思えません。金額が上がらない理由の一つとして、最低賃金でもらう給料よりも生活保護の方が高いという逆転現象が挙げられます。

真面目に働いている人間より、働かないでいる方がお金を多くもらえる現実に議論が沸き上がりました。これが生活保護の引き上げの抑制にもなっています。

また、生活保護の不正受給事件(実際にはその割合は1%未満)も話題になり、「生活保護を受ける」ことが精神的にもハードルが高くなっています。

生活保護の詳しい内容は厚生労働省のホームページ

申請自体は住んでいる市町村の福祉事務所になります。

(1)「世帯分離」が鍵

ここから実家暮らしでの生活保護について書いていきます。

生活保護は「世帯単位」で審査されるため、親と同居している場合、親の収入・資産が足かせになります
ただし、「生計が別」と認められれば、母子世帯単独で受給可能です。一つの建物でも世帯は2つに分けられますが、単純に書類上だけで分けても認められません。実態がどうかが問われます。

✔ 認められる条件の具体例

  • 家計が完全に分離(食費・光熱費を折半していない)
  • 居住スペースが独立(キッチンやトイレを別に使用)
  • 親からの経済的支援がない(養育費も同様)

→ 役所の調査が入るため、証明が難しいケースも

家計を別にしても、完全な2世帯住宅のような作りでない限り光熱費や食費を自分で出しているという明細や引き落としが証明されない限り、現実的には証明ができません。

(2)「養育費」がネックに

  • 別れた配偶者から養育費を受け取っている場合、「収入」とみなされ保護費が減額される。
  • 実家に住むと「親の扶養援助とみなされる可能性」があり、住宅扶助はでない場合が多い。

▼ 事例:Cさん(35歳・子1人)

  • 離婚後、実家(母・60代)に同居。
  • パート収入のみで生活困窮→保護を申請。
  • 「家賃を払っていない」=「親からの支援あり」と判断され却下

生活保護には生活に必要な費用に対して8つに扶助があります。

                               出典:厚生労働省

扶助の合算が生活保護として支給されますが、このうちアパートなどの家賃である住宅扶助が実家暮らしである場合は認められない場合が多い。


2. シングルマザーの実家暮らし ~生活保護vs現実の狭間~

(1)「同居すると働きづらい」問題

  • 親の介護や家事負担が重なり、就労時間が確保できない
  • 「子供の面倒を見てくれる」が故に、低賃金・非正規雇用から抜け出せない

(2)「隠れ貧困」の実態

  • 公式統計では「実家暮らしの母子世帯」は「貧困率が低く」見える(親の資産を含むため)。
  • 実際は、親の年金に依存したギリギリの生活で、保護対象から漏れるケースが多い。

▼ 事例:Dさん(40歳・子2人)

  • 実家(父・70代・年金生活)と同居。
  • 父の年金で家計をやりくりし、自身はパート。
  • 「世帯収入」が基準を超え、保護を受けられず

3. シングルマザーにとって「実家暮らし」は救いか、足かせか?

【メリット】

✅ 家賃が無料or安い(経済的負担軽減)
✅ 子供の保育サポートがある(仕事を探しやすい)

【デメリット】

❌ 「世帯合算」で生活保護のハードルが上がる
❌ 親との関係性がストレスに(育児方針の違いなど)

▼ 支援団体の声

「実家暮らしのシングルマザーは、『見えない貧困』に陥りやすい。
自治体は世帯分離の審査を柔軟にすべき」

(NPO法人・母子支援センター)


4. どうすればいい? シングルマザーの選択肢

(1)「世帯分離」を徹底する

  • 家計を完全に分離(親と食費・光熱費を分担しない)
  • 家賃相当額を親に支払う(「支援」とみなされないため)

前述しましたが、家計の完全分離の証明は物理的には大変な作業です。支払いの一つ一つを家計簿に詳細に記入しておくことで認められる可能性もあります。

(2)自治体の支援制度を活用

  • 母子世帯向け住宅(公営住宅の優先入居)
  • 就労支援プログラム(職業訓練・託児補助)

実はいろんな支援プログラムが自治体で用意されていても、それを知らないシングルマザーは多い。生活保護中でもスマホを持つことは許されています。とにかく情報集めを徹底しよう。

(3)「親亡き後」を見据える

  • 親が高齢の場合、将来的な生活保護申請を視野に準備
  • 信託制度や遺言での資産管理を検討

親が存命中は、生活保護のハードルが上がっていることも多いです。不謹慎化もしれませんが、親が高齢や病気の場合は、亡くなった後のことも考えておきましょう。


【まとめ】「実家暮らしのシングルマザー」が知っておくべきこと

  • 生活保護を受けるには「世帯分離」がほぼ必須
  • 親の資力によっては、却って保護が受けづらくなる
  • 「見えない貧困」に陥らないよう、早めの相談を

「実家があるから大丈夫」という安心感は、時に危険です。
シングルマザーこそ、社会保障制度と正しく向き合う必要があります。

(※記事の終わりに、支援団体の情報を載せています。)


生活保護の支援団体

自治体の相談窓口や民間の支援団体の情報です。とにかく困ったらまずは相談です。相談するときも変に下手である必要はありません。ありのままに困っていることを素直に相談しましょう。

一般社団法人 生活困窮者自立支援全国ネットワーク

認定NPO法人 自立生活サポートセンター

・シングルマザー・シングルファザーのくらし応援サイト あなたの支え

このほかにも、地域密着型の生活支援の団体があります。

スマホ検索では「生活保護 支援団体 ○○○市(あなたの住んでいる市町村)」と入力してください

コメント

error: Content is protected !!