いつまでも実家暮らし|こどおじ(子供部屋おじさん)問題

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「こどおじ」が社会問題化?実家暮らしが与える影響と対策を専門家が解説

こどおじ」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。

これは、成人しているにもかかわらず、実家の子供部屋に住み続ける男性(こどもべやおじさん)を指す言葉です。

近年、この「こどおじ」が社会問題として取り上げられることが増えてきました。

これには様々な要因がかんがえられます。

まず、経済的な側面に目を向けてみましょう。

総務省の「労働力調査」によると、2021年の20代の非正規雇用率は男性で18.9%、女性で32.1%に達しています。

安定した収入を得られない若者たちにとって、親元を離れて独立することは容易ではありません。

さらに、都市部を中心に住宅費の高騰が続いており、賃貸物件を借りるだけでも大きな経済的負担となっています。

次に、心理的な要因についても見逃せません。

長引く就職難や将来への不安から、自立への一歩を踏み出せない若者たちがいます。

また、過保護な親の下で育った世代は、自立心や責任感が育ちにくい傾向にあります。

親との同居が長期化することで、社会性や自立心の欠如がさらに助長されてしまうのです。

しかし、こうした問題の根底には、社会構造的な課題も潜んでいます。

非正規雇用の拡大や所得格差の拡大は、若者たちの自立を阻む大きな壁となっています。

また、少子高齢化が進む中で、親の介護や家事の担い手としての役割を期待される若者も増えています。

「こどおじ」状態からの脱却のために

実家に居続けることで、家事や食事など、日常生活のすべてを親に頼ってしまっている状態では、自立への第一歩を踏み出すことは難しいでしょう。

自分の人生を自分の手で切り開いていくという強い意志を持つことが必要不可欠です。

また、経済的な準備も欠かせません。

一人暮らしをするには、家賃や光熱費、食費など、さまざまな出費が発生します。

これらの費用を賄うためには、安定した収入が必要です。

貯金を始めたり、副業を探したりと、自分なりの方法で経済的な基盤を築いていきましょう。

また、実家を出る前に、一人暮らしに必要な知識とスキルを身につけておくことも大切です。

料理や洗濯、掃除など、家事全般を自分でこなせるようになっておきましょう。

これらの技能は、自立した生活を送る上で欠かせません。

そして、実家を出るタイミングを見極めることも重要です。

就職や転勤、結婚などのライフイベントに合わせて、実家を出るのがスムーズでしょう。

しかし、そのようなタイミングがない場合でも、自分で決断し、行動に移すことが大切です。

総務省の調査によると、2019年時点で、20代から30代の男性の約4割が実家で暮らしているそうです。

この数字は年々増加傾向にあり、社会問題化しています。

しかし、こどおじからの脱却は決して不可能ではありません。

自立への意識を高め、経済的な準備をし、必要なスキルを身につけ、そして行動に移す。

その勇気ある一歩が、新しい人生の扉を開くのです。

いっそのこと「こどおじ」状態を肯定的にとらえてみよう

ここまで「こどおじ」状態を否定的にとらえてきましたが、ここからは「こどおじ」状態を肯定的に考えてみましょう。

精神的、経済的に親に負担をかけないのなら「こどおじ」状態もけっして非難されるものではないからです。

自分の立場を他人からどうこう言われる筋合いはありません。

要は必要以上に自分に引け目を感じないことです。

それは一つのライフスタイルなのです。

親と同居しながら独立した生活をしていくことは可能です。

必要な時にはお互い協力しあい、共同生活をしている感覚で生活してみましょう。

 

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